犬や猫など動物由来感染症の一つ「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」で2016年に福岡県の60代女性が呼吸困難で死亡していたことが15日に厚生労働省への取材で発覚したようです。

このウルセランス菌による感染での死亡は国内では初とのこと。


国内では2001年以降、全国で25例の発生を確認し、多くはペットのネコやイヌからの感染が疑われていました。

しかし、これまでは最悪死に至るまでにはいかなかったため、そこまで話題にはなりませんでした。



ですが、今回の福岡県女性の死亡でウルセランス菌に大きな注目が集まっているようです。

そこで、今回はウルセランス菌の症状・感染経路・対処法などについてまとめてみることにしました。


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ウルセランス菌感染による症状は?

基本的にジフテリアと似たような症状が発生するようです。

呼吸器感染の場合には、初期に風邪に似た症状を示し、その後、咽頭痛(喉の痛み)、咳などとともに、扁桃咽頭などに偽膜形成や白苔を認めることがあります。

この初期時の風邪に似た症状は発熱、鼻汁のため、ウルセランス菌に感染したと気付かない方がほとんどのようです。


その後、症状が重くなってしまった場合、呼吸困難等に陥り、最悪死に至ることもあります。

ウルセランス菌感染による死亡は日本ではあまり馴染みがありませんが、欧米などでは発生報告が多くあり、世界初の患者を報告した英国では、死者も出ています。

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ウルセランス菌の感染経路は?

ウルセランス菌は、おもに動物との接触や飛沫から感染することがほとんどです。

日本では未だにありませんが、海外では、牛乳からの感染例もあるようです。


そのため国内では、ウルセランス菌に感染している猫からの接触または飛沫による感染が強く疑われる事例の報告があります。
 
感染した動物はくしゃみなど風邪に似た症状や皮膚病を示すことがあるようなので、少しでも異変を感じたら早めに獣医師の診察を受けるようしてください。


そんなウルセランス菌は人から人への明らかな感染事例の報告国内外通して、これまでないようです。

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ウルセランス菌への対処法は?

DPT三種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風の3つの病原菌に対するワクチン)を受けていれば、通常感染しませんが、まれに予防接種を受けていても感染することがあります。

コリネバクテリウム・ウルセランス菌は、抗菌薬が効くとされ、2014年1月に発病した東京の女性も同年4月に全治しているようです。

また、飼っている犬やネコに、咳やくしゃみ、鼻水などの症状や、皮膚炎、粘膜潰瘍などがあったら、早めに獣医師の診察を受けましょう。

また、このような動物に触れる場合には、手袋とマスクをし、触った後は十分手洗いをしましょう。

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